水産・和牛 仕入れ代行

「和牛を香港・アジアに輸出したい」── はじめての方がよく聞く5つの疑問に答えます

「うちの和牛、香港や台湾でも売れるんじゃないか」。そう感じている食肉業者や生産者の方は、年々増えています。

実際、日本産和牛の輸出先のうち約6割はアジア(香港・台湾・シンガポールなど)が占めており(出典:農畜産業振興機構「令和6年の畜産物の輸出動向」)、「WAGYU」は海外でも高いブランド評価を受けています。

一方で、「輸出って何から始めればいい?」「書類が難しそう」「冷蔵と冷凍どちらで送る?」といった疑問で一歩が踏み出せない方も多い。今回は、和牛輸出を初めて考える方がよく聞く5つの質問に答えます。

Q1. 和牛を輸出するのに、特別な手続きは必要?

A. はい。「動物検疫」と「施設認定」が必須です

野菜や加工食品と違い、牛肉(和牛)の輸出には日本側でいくつかの特別な手続きが必要です。

和牛輸出に必要な主な手続き

  • ①動物検疫の受検:農林水産省の動物検疫所による検査を受ける必要があります。輸出できる国・地域は日本と相手国の協議で決まっており、すべての国に輸出できるわけではありません。
  • ②輸出できる食肉処理施設の認定:和牛を処理・加工する施設が、農林水産省から「輸出対応施設」として認定されている必要があります。どこで処理した牛肉でも輸出できるわけではない点が重要です。
  • ③輸出先国の受け入れ条件の確認:相手国によって要求する書類・検査・表示ルールが異なります。特に香港・中国・EUはそれぞれ異なるルールがあります。

「認定施設から仕入れる」ことが、和牛輸出の出発点になります。仕入れ代行サービスを使えば、どの施設が輸出対応かの確認から任せられます。

※輸出可能な国・施設は変更になる場合があります。最新情報は農林水産省・動物検疫所の公式情報をご確認ください。

Q2. 香港向けに和牛を送る場合、どんな書類が必要?

A. 主に4種類の書類が必要です

香港は日本産和牛の最大の輸出先のひとつです(出典:ジェトロ「牛肉の輸入規制・輸入手続き(香港)」)。香港向けの牛肉輸出に必要な書類は以下の通りです。

香港向け和牛輸出の主な必要書類

  • ①衛生証明書(動物検疫所発行):農林水産省の動物検疫所が発行。和牛が日本の検疫基準を満たしていることを証明します。
  • ②インボイス(Commercial Invoice):品名・数量・価格・取引当事者を記載した商業上の明細書。
  • ③パッキングリスト(Packing List):梱包内容の詳細。箱ごとの重量・部位・ロット番号を記載します。
  • ④船荷証券(B/L)または航空運送状(AWB):輸送会社が発行する貨物の預かり証。香港向けは航空便が多く使われます。

これらに加え、産地証明書や食肉処理施設の認定書の写しを求められることもあります。書類の準備は代行サービスに任せることで、抜け漏れを防ぐことができます。

※必要書類は変更になる場合があります。最新情報はジェトロ・農林水産省の公式情報をご確認ください。

Q3. 冷蔵と冷凍、どちらで輸出するのが正解?

A. 輸出先と用途によって使い分けます

和牛の輸出には「冷蔵(チルド)」と「冷凍」の2種類があり、それぞれ特徴が異なります。

冷蔵と冷凍の比較

  • 冷蔵(チルド):品質・食感が最も高く保たれる。欧米向けや高級レストラン向けに多い。ただし輸送日数が限られるため、近距離(香港・シンガポール等)や航空便が前提になります。
  • 冷凍:長期保存が可能。香港・カンボジアなどアジア向けは冷凍の割合が高い傾向があります(出典:農畜産業振興機構)。スーパー・EC販売向けに多く使われます。

「高級レストランへ → 冷蔵・航空便」「量販店・EC向け → 冷凍・船便」というのが基本的な考え方です。輸出先のバイヤーが何を求めているかで決まることが多いため、まず販路を確認するのが先決です。

Q4. 少量から輸出できる?最低ロットの目安はある?

A. 少量でも可能ですが、コスト面の計算が重要です

物理的には少量から輸出することは可能です。ただし、輸出には通関費用・検疫費用・輸送費など固定コストがかかるため、量が少ないほど1kgあたりのコストが割高になります。

コストの目安(参考)

  • 通関・検疫費用:1回の申告あたり数万円程度(量に関わらず発生する固定費)
  • 航空輸送費:重量・容積により変動。少量の場合は割高になりやすい
  • 最低発注量(MOQ):輸出先のバイヤー・小売店が設定する場合が多い

はじめての輸出では「テスト輸出」として少量から始めるケースもあります。仕入れ代行サービスを通じると、他の荷主と混載(コンテナをシェア)する形でコストを抑えることも可能な場合があります。

※費用はあくまで目安です。詳細は各代行会社にご確認ください。

Q5. 仕入れ代行サービスは、どこまでやってくれる?

A. 産地からの仕入れ・品質確認・輸出手続きまで、まとめて対応できます

「仕入れ代行」と「輸出代行」は別物に思われることがありますが、両方をワンストップで対応しているサービスを使うと、次のすべてを任せることができます。

ワンストップ対応の範囲(例)

  • 国内の認定食肉処理施設からの和牛の仕入れ・買い付け
  • 部位・グレード・重量の指定と品質確認
  • 動物検疫への対応・証明書取得
  • インボイス・パッキングリストなど輸出書類の作成
  • 通関申告・輸送手配(冷蔵・冷凍の温度管理を含む)
  • 現地バイヤーへの納品まで

「和牛を海外に届けたい」という目標さえあれば、その先のプロセスはすべて任せることができます。特に初めての輸出では、ひとつひとつを自分で調べて進めるより、経験豊富な代行会社に頼む方が確実でコストも抑えられるケースが多いです。

まとめ:「WAGYU」の価値を、正しく海外に届けるために

和牛の輸出は、一般の加工食品と比べると手続きが多く、認定施設の確認・動物検疫・温度管理など、専門的な知識が必要な場面が多くあります。

しかしその分、「正しい形で届けられた和牛」は海外でも高いブランド価値を発揮します。アジア市場では輸出額の約6割を占めるほどの需要があり、まだまだ拡大余地があります。

「どこから仕入れればいい?」「どの国に売れる?」
まずはその疑問から相談してください。仕入れから輸出手続き・納品まで、ワンストップでサポートします。

出典
– 農畜産業振興機構「令和6年の畜産物の輸出動向について」
https://www.alic.go.jp/joho-c/joho05_003621.html
– ジェトロ「牛肉の輸入規制・輸入手続き(香港)」
https://www.jetro.go.jp/world/asia/hk/foods/exportguide/beef.html
– 農林水産省「日本から輸出される食肉等の受入れ状況一覧」
https://www.maff.go.jp/aqs/hou/require/export_meat_list.html
– ジェトロ「和牛 | 日本産食材ピックアップ」
https://www.jetro.go.jp/agriportal/pickup/wagyu.html

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