水産物や和牛などの主要商材において、一部の国内細分番号が更新されています。
古い番号での申告は通関遅延の直接原因となるため、本ガイドを通じて最新の確認手順と、実務上の注意点を正確に把握してください。
1. 2026年1月改正の概要と輸出事業者が直面するリスク
2026年の年明けとともに、日本の輸出実務における「辞書」とも言える輸出統計品目表が更新されました。 貿易実務において最も基礎的でありながら、最もミスが許されないのが**「HSコード(輸出統計品目表番号)」**の選定です。 今回の改正は、世界税関機構(WCO)による国際的な勧告や、日本国内の輸出統計をより精密に把握する目的で行われています。
特に、小規模事業者や海外事業を始めたばかりの担当者にとって、こうした事務的な更新は非常に大きな負担となります。 しかし、この変更を無視して「去年までと同じ番号」を使用し続けることは、経営上の大きなリスクに直結します。 情報の正確性は、検索エンジンの評価においても、実際の税関とのやり取りにおいても、信頼の基盤となる「Trust(信頼)」の核心です 。
古いHSコードを使い続けることで発生する致命的なトラブル
もし、2025年以前の古いコードを使用して輸出申告を行った場合、何が起きるでしょうか。 第一に、日本の税関システム(NACCS)での申告時にエラーが発生し、輸出許可が下りません。 この時点で貨物は保税地域に留め置かれ、インボイスの修正と再申告が必要になります。
船や飛行機のスケジュールは、数時間の遅れが「積み残し」の原因となります。 一度積み残しが発生すれば、追加の保管料(デマレージ)が発生するだけでなく、納品先である海外の顧客からの信頼を失います。 特に生鮮品である水産物や高級商材である黒毛和牛にとって、数日の遅延は鮮度の低下や販売機会の損失に直結する致命傷です。
YMYL(お金や人生に影響するトピック)としての貿易情報
貿易実務の情報は、事業者の経済的な安定に大きく関わるため、Googleのガイドラインにおいても高い専門性と正確性が求められる「YMYL」に近い性質を持っています 。 正確な情報を発信し、それを実務に反映させることは、単なる事務作業ではなく、ビジネスの継続性を守るための「専門知識(Expertise)」の証明でもあります 。 当社、有限会社あさひ通商は、こうした改正情報をリアルタイムで把握し、お客様の貨物が止まることのないよう常に最新の体制を整えています。
2. 【水産物】ブリ・マグロ・ホタテ等、主要商材の変更点と注意点
日本の水産物輸出は、政府の成長戦略においても中心的な役割を担っています。 そのため、輸出統計品目表では、特定の魚種について「天然か養殖か」「冷蔵か冷凍か」といった区分が非常に細かく設定されています。 2026年の改正でも、こうした統計の精度を上げるための微修正が含まれています。

品目特定が難しい「水産物」のHSコード構成
水産物のHSコードは、主に第3類(魚及び甲殻類、軟体動物等)に分類されます。 コードの上6桁は世界共通ですが、その後に続く3桁(日本国内統計用)が今回の改正のポイントです。 例えば、ブリ(Yellowtail)を例に挙げると、フィレ状に加工されているか、丸ごとの状態かによってもコードが異なります。
実務上の注意点は、相手国のニーズに合わせて「どのように加工したか」を正確にコードに反映させることです。 タイ(Sea Bream)やホタテ(Scallops)も、2026年版では統計上の細分化が進んでおり、特にアジア圏への輸出が増えている商材については、より詳細な申告が求められる傾向にあります。
鮮度を守るための「事前確認」の重要性
水産物輸出において、書類の不備で通関が止まることは、貨物の廃棄を意味する場合もあります。 「なんとなく似た品目のコード」を選んでしまうと、事後調査(税関による後日のチェック)で指摘を受け、過去に遡って修正申告を命じられるリスクも存在します。 正確なコード選定には、その分野での「経験(Experience)」と「権威性(Authoritativeness)」を持つ専門家の視点が不可欠です 。
当社では、長年の水産物輸出の経験から、各魚種に応じた最適なHSコードを迅速に特定します。 これにより、お客様は複雑な品目表を読み解く時間から解放され、より重要な「販路拡大」に集中していただけます。
3. 【黒毛和牛】部位・加工状態による正確な分類法
黒毛和牛(Wagyu)は、日本が世界に誇るトップブランド商材です。 和牛の輸出において、HSコードの誤りは関税率の適用ミスにも繋がりかねないため、水産物以上に慎重な判断が求められます。
冷蔵(Fresh or Chilled)と冷凍(Frozen)の峻別
牛肉のHSコードは、主に第2類(肉及び食用のくず肉)に属します。 ここで最も重要な区別は、冷蔵(0201)か冷凍(0202)かという点です。 さらに、骨付き肉(Bone-in)か、骨抜き肉(Boneless)かによってもコードは細分化されます。
2026年の改正では、和牛の輸出拡大に伴い、統計上で特定の部位や品質ランクをより明確に区別する動きが強まっています。 インボイスに「Wagyu Beef」と記載するだけでは不十分であり、品目表に基づいた9桁の正確なコードを提示しなければなりません。

和牛輸出特有の「証明書」との整合性
和牛の輸出には、衛生証明書(Health Certificate)や産地証明書、格付証明書など、多くの書類が伴います。 これらの書類に記載された商品名と、輸出申告で使用するHSコードの定義が一致している必要があります。 例えば、ロース、ヒレ、モモといった部位ごとの特性を正確に理解し、それに対応する最新のコードを選択しなければなりません。
もし、改正後の新しい番号を知らずに古い番号で衛生証明書を申請してしまうと、現地に到着してから「書類不備」として荷受けを拒否される最悪のシナリオも考えられます。 こうしたミスを防ぐためには、常に外部の「独立した信頼できる情報源」を活用し、自身の判断を検証し続ける姿勢が重要です 。
4. 失敗しないための「最新HSコード」確認ステップ
2026年版の正しいコードを見つけるためには、場当たり的な検索ではなく、正しい手順を踏む必要があります。 ここでは、輸出初心者の方でも迷わずに確認できる3つのステップを解説します。
ステップ1:税関公式サイトの「輸出統計品目表」を直接参照する
インターネット上には古い情報が溢れています。 個人のブログや、数年前の解説記事にある番号をそのまま信じてはいけません。 必ず、税関の公式サイトにある最新のPDFファイルをダウンロードして確認してください。 公式サイトの情報は、最も高い「信頼性(Trust)」を持つソースです 。
ステップ2:品目表の「解釈に関する通則」を理解する
HSコードの選定にはルールがあります。 例えば、複数の性質を持つ商品の場合は「最も重要な特性を付与している材料」に基づいて分類するなどの決まりがあります。 水産物の加工品(味付けや乾燥など)の場合、第3類ではなく第16類に分類されることもあります。 こうした判断に迷った場合は、自分で決めつけずに専門家に相談することが、最も安全なルートです。
ステップ3:フォワーダー(輸送業者)とのダブルチェック
書類を作成したら、船会社や航空会社の手配を行うフォワーダーに、事前に番号を確認してもらいましょう。 彼らは日々、多くの通関をこなしている現場のプロです。 「2026年の改正分は反映されていますか?」と一言添えるだけで、多くのミスを未然に防ぐことができます。

5. まとめ:正確なHSコード対応が「強い輸出」を作る
2026年1月からの改正は、一見すると面倒な手続きの増加に見えるかもしれません。 しかし、これを正確に行うことは、単なる法令遵守以上の意味を持っています。 正しい統計データに貢献し、スムーズな通関を実現することは、結果として物流コストの削減と、海外顧客からの高い評価に繋がるからです。
輸出実務において最も大切なのは、変化を恐れず、常に最新の「専門知識」にアクセスし続けることです 。 私たち「あさひ通商」は、お客様が誇りを持って育てた水産物や黒毛和牛が、書類の不備という「事務的なミス」で輝きを失うことがないよう、全力でバックアップいたします。
複雑な書類作成、毎年の法改正対応、海外との交渉など、輸出に関するあらゆる「不安」や「面倒」を、私たちの「経験」と「情熱」で解決します。 2026年、あなたのビジネスを世界へ解き放つために、まずは最新の準備から始めましょう。
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