7月13日、豊洲でサンマの初入荷が1kgあたり70万円という過去最高値を記録した。同じ日、大阪ではカツオが前年比4割安の安値圏で推移しており、両市場の対照的な動きが際立っている。
- 豊洲サンマ初入荷が1kg70万円で過去最高値を更新
- 大阪カツオは前年比約4割安、前週比でも値を下げる
- 福岡・札幌は直近営業日データで玄界灘産・北海道産の動きを確認
豊洲市場:サンマ初入荷が過去最高値70万円
1kgあたり70万円、1匹約12万円の異例の高値
7月9日に北海道釧路港で水揚げされたサンマが、7月10日に豊洲市場へ初入荷した。取引価格は1kgあたり70万円で過去最高値を更新し、170g級の1匹あたりに換算すると約12万円という水準になる。
2年前に付けた最高値50万円/kgを大幅に上回った。入荷量は約30kgで、前年初荷の約50kgより減少している。前年の初荷相場は30万円/kgだったため、今年はその2倍以上の値がついたことになる。(出典:時事ドットコム、ダイヤモンド・チェーンストアオンライン)
通常相場との比較
初入荷は初物特有のご祝儀相場であり、通常流通する魚価とは水準が異なる。豊洲の通常相場(産地情報記載なし)は次の通りだ。
- マグロ:高値5,940円/kg・中値4,307円/kg・安値2,484円/kg
- カツオ:高値1,836円/kg・中値648円/kg・安値432円/kg
- マダイ:高値3,240円/kg・安値540円/kg
- マアジ:高値1,188円/kg・中値648円/kg・安値540円/kg
(出典:魚相場ナビ豊洲、2026年7月11日時点)
なお、サンマ(解凍)の通常相場は高値1,080円/kg・安値648円/kgで、前週比横ばい、前年比約1割安の水準にとどまっている。初入荷の70万円という価格は象徴的な高値であり、今後市場に出回る通常のサンマ相場とは別次元にあることに注意したい。(出典:GD Freak、2026年7月13日時点)
大阪市場:カツオが前年比4割安の安値圏
カツオ(生鮮):前年比4割安の安値圏
大阪市中央卸売市場のカツオ(生鮮)は高値1,188円/kg・安値509円/kgで推移している。前週比では高値が295円安・安値は37円高、前年比では高値が約4割安・安値は約2割高という状況だ。(出典:GD Freak、2026年7月13日データ)
タコは高値3,888円/kg・安値1,782円/kgで、前週比は高値横ばい・安値338円高、前年比は高値同額・安値約1割高となっている。(出典:GD Freak)
サンマ高騰とカツオ安値、輸出事業者への影響
サンマの初入荷価格が70万円という異例の水準まで跳ね上がったことは、今後の輸出用調達コストに直結しうる動きだ。初物特有の高騰であっても、シーズン全体の相場観に波及することは珍しくなく、早めに調達計画を見直しておく必要がある。
一方で大阪のカツオが前年比4割安という値ごろ感のある水準にあることは、輸出向け仕入れの好機と言える。品目ごとの値動きを踏まえ、調達タイミングを使い分ける判断が求められる局面だ。
福岡・札幌:直近営業日データ
福岡魚市場(7月9日分・参考値)
本日7月13日分のデータは取得できなかったため、直近営業日である7月9日分を参考値として掲載する。
- ヤリイカ:4,795kg(375〜5,000円/kg)
- マイワシ:4,284kg(257〜714円/kg)
- さば:750kg(67〜253円/kg)
- 平均単価:1,251円/kg
(出典:魚相場ナビ福岡)
札幌市中央卸売市場(7月11日・前日結果)
7月13日は日曜休市のため、直近営業日である7月11日(土)の前日結果を掲載する。
- 本まぐろ(渡島産):中値4,136円/kg
- ぶり(網走・渡島産):中値383〜594円/kg
- 毛がに(根室・釧路産):中値2,808〜3,240円/kg
- むきほたて(石狩産):中値4,320円/kg
きんき(根室産)やいくら(釧路産)も高値圏で取引されているが、前回7月6日付レポートで既に取り上げているため、詳細はそちらを参照されたい。(出典:札幌市中央卸売市場)
まとめ
2026年7月13日の全国4市場相場のポイントをまとめる。
- 豊洲サンマ初入荷が1kg70万円で過去最高値を更新、2年前の記録50万円を大幅に上回った
- 大阪カツオは前年比約4割安の安値圏、輸出向け仕入れの好機となりうる
- 福岡はヤリイカ・マイワシが主力(7月9日分参考値)、札幌は本まぐろ・ぶり・毛がに・むきほたてが動いた(7月11日分)