7月6日、豊洲・大阪・福岡長浜・札幌の4市場データが出揃った。今週の相場で最も注目すべきは、カツオとブリが真逆の動きをしている点だ。
- 豊洲のカツオが前年同期比40%安の割安水準にある
- 大阪の養殖ブリは前年同期比20%超の高値推移が続く
- 福岡長浜では夏の玄界灘産が本格的に動き始めた
本日の主要4市場データ(2026年7月6日)
東京・豊洲市場
- 生鮮クロマグロ(鳥取県産):高値3,780円/kg・中値2,880円/kg(今週平均高値が前週比約2,693円下落・前年比約-10%)
- カツオ(岩手県産):高値1,188円/kg・中値864円/kg・安値540円/kg(今週平均高値が前週比-194円・前年比約-40%)
- ワラサ(ブリ・ワラサ):高値486円/kg・中値432円/kg(今週平均高値が前週比+50円・前年比約-20%)
カツオは前年比40%安という大幅な割安水準にある。需給の緩みを背景に、輸出向け仕入れコストを引き下げやすいタイミングが来ている。(出典:GD Freak 豊洲市場 水産市況ポータル・東京都中央卸売市場日報ベース)
大阪市中央卸売市場(本場)
- 養殖ブリ(生鮮):高値4,081円/kg・安値1,782円/kg(前年同期比約+20%の高値圏)
- サバ(生鮮):高値734円/kg・安値432円/kg(今週平均高値が前週比+167円・前年比約+20%)
- マルアジ(生鮮):高値810円/kg・安値324円/kg(今週平均高値が前年比2倍超)
養殖ブリは前年比20%超の高値が続いており、輸出原料の調達コストに直接影響する。マルアジも前年比2倍超という異例の高水準で推移している。(出典:GD Freak 大阪・本場市場 水産市況ポータル・大阪市中央卸売市場日報ベース・2026年7月4日付データ)
福岡中央魚市場・長浜(2026年7月6日)
本日の総取扱量は23,391kg。主要品目の卸売結果は以下の通りだ。
- やりいか(対馬・福岡県産):せり 高値3,875円/kg・中値1,770円/kg / 1,621kg、相対 高値5,500円/kg・中値2,356円/kg / 832kg
- いわし(鳥取県・鹿児島県産):せり 高値714円/kg・中値280円/kg / 5,921kg
- 太刀魚(山口県・福岡県産):せり 高値4,000円/kg・中値1,957円/kg / 540kg
- あじ(長崎県・対馬産):せり 高値2,429円/kg・中値1,736円/kg / 870kg、相対 高値3,060円/kg / 519kg
- かつお(宮崎県・鹿児島県産):せり 高値1,500円/kg・中値1,058円/kg / 385kg
(出典:福岡中央魚市場 卸売結果報告書(2026年7月6日))
札幌市中央卸売市場(2026年7月6日)
- 本まぐろ(石狩・渡島産など):高値6,264円/kg・中値3,618円/kg / 4,053.6kg
- きんき(根室産):高値10,476円/kg・中値7,442円/kg / 852kg
- いくら(石狩・青森産):高値19,008円/kg・中値13,500円/kg / 204.3kg
- うに(胆振産):高値12,960円/枚 / 5,981枚
北海道産プレミアム品が揃って高単価で推移している。うにはサイズ・品質によるばらつきが大きいため、選別品質の高い仕入れルートを確保しておくことが輸出競争力に直結する。(出典:札幌市中央卸売市場 水産物部 当日取引データ)

カツオ割安・ブリ高値の逆行相場
カツオ:前年比40%安の仕入れ好機
豊洲市場の岩手県産カツオは高値1,188円/kg・中値864円/kgで、前年同期比約40%安い水準にある。前週比でも約194円下落しており、需給が緩んだ状態が続いている。
輸出事業者にとってこの局面は仕入れコストを大きく下げられるチャンスだ。割安が続く間に調達量を前倒しする判断も現実的な選択肢となる。
養殖ブリ:前年比20%高の高値圏が続く
大阪本場市場の養殖ブリは高値4,081円/kgと前年比20%超の高値水準が続いている。一方で豊洲のワラサは486円/kg前後と、養殖・天然の違いや成熟段階で価格差は大きい。
輸出原料としてのブリ仕入れコスト増加は続く見込みのため、ワラサとの価格差を活用した商品設計や、グレード設定の見直しが今後の課題になる。
北海道産プレミアム品のシーズン入り
きんき(根室産)高値10,476円/kg、いくら(石狩・青森産)高値19,008円/kg、うに(胆振産)高値12,960円/枚と、北海道産プレミアム品が揃って高単価圏に入ってきた。
香港・シンガポールなどアジア圏の高感度バイヤーへのアプローチとして、7月はシーズン入り口のタイミングにあたり、今から商談を進めておくと秋の最盛期に向けて動きやすい。
まとめ
2026年7月6日(月)の全国4市場相場のポイントをまとめる。
- 豊洲カツオが前年比40%安。輸出向け仕入れのコスト圧縮機会として注目の局面
- 大阪養殖ブリが前年比20%高の高値圏継続。輸出原料コストへの影響は続く見込み
- 福岡長浜ではやりいか・かつお・太刀魚が夏の相場感で活発に動く
- 札幌では北海道産プレミアム品(きんき・うに・いくら)が高単価で安定入荷