水産相場レポート

豊洲6月22日速報。ブリ6.1万kg入荷・カツオも5万超で前週比3.4%高

2026年6月22日、豊洲市場(東京都中央卸売市場)は50魚種・534,175kgの取引が成立し、平均単価1,402円/kgを記録した。前週比+3.4%と価格は強含みで推移している(出典:魚相場ナビ、2026年6月22日)。

  • この記事でわかること:6月22日の豊洲主要相場(ブリ・カツオ・マグロ)
  • 北海道産プレミアム品(イクラ・ウニ・タラバガニ)の今週値動き
  • 輸出事業者が今週取るべき行動の優先順位

6月22日 豊洲市場の概況

50魚種・53.4万kg・平均1,402円/kg・前週比+3.4%

本日の豊洲水産市場は50魚種で534,175kgの取引が成立した。入荷量の上位はブリ(61,115kg)・カツオ(51,528kg)・マグロ類の順で、量のある大衆魚が市場全体の数量を牽引している。平均単価1,402円/kgは前週比+3.4%と強含みで推移しており、入荷量が集中する時期にも価格が下がっていないことが特徴的だ。

本日の主要価格一覧(豊洲・6月22日)

  • ブリ:高値648円 / 中値432円 / 安値324円(/kg) 61,115kg
  • カツオ:高値1,620円 / 中値756円 / 安値432円(/kg) 51,528kg
  • 本マグロ:高値5,400円 / 中値3,323円 / 安値2,376円(/kg) 34,926kg
  • ミナミマグロ:高値5,184円 / 中値3,390円 / 安値2,160円(/kg) 12,955kg
  • キハダマグロ:高値1,404円 / 中値1,307円 / 安値1,296円(/kg) 3,864kg

マグロ類の合計入荷は約5.2万kgに達する。本マグロの高値5,400円/kgは高値圏での推移が続いており、6月の天然物が不安定な時期に養殖物が相場を下支えしている構図だ(出典:魚相場ナビ、2026年6月22日)。

今週の注目3品目:ブリ・カツオ・マグロ

ブリ:6.1万kgトップ入荷・中値432円で輸出原料の確保適期

ブリは61,115kgで本日トップ入荷を記録した。6月のブリは九州・四国産を中心に量がまとまりやすく、脂の乗りが安定する時期だ。中値432円/kgは年間を通じても仕入れやすい水準にあり、今週のように入荷量が多い局面は産地交渉において仕入れ側が動きやすい。

輸出向けには冷凍ブリカマ・冷凍サク・切り身としてUAE・バングラデシュ・香港向けの引き合いが継続している。今週中に数量を確保しておくことで、夏場以降に入荷が減るタイミングでも安定供給につなげやすい。書類手配(輸出検査・衛生証明書)は仕入れと並行して進めるのが鉄則だ。

カツオ:5.1万kgの大量入荷・中値756円で旬盛期の原料確保局面

カツオは51,528kgと大量入荷になった。中値756円/kgは前週比でやや調整しており、入荷量の増加が価格に反映された形だ。6月後半はカツオの産地が鹿児島・宮崎から気仙沼・千葉方面へ北上する移行期にあたり、サイズ・脂の乗りが産地によって差が出やすい時期でもある。

輸出用途では冷凍タタキや節加工品の原料として東南アジア・欧州向けに年間需要が安定している。鹿児島・宮崎産の中型(2.0〜1.7kg/尾目安)は規格が揃いやすくコストパフォーマンスが高い。今月中に原料を確保しておくことで、秋口以降の入荷減少期への備えができる。

マグロ:本マグロ高値5,400円・ミナミマグロと価格差が縮まる

本マグロは34,926kgの入荷で高値5,400円/kg・中値3,323円/kgだった。6月の天然本マグロは入荷が不安定で、市場では養殖物が主体となっている。高値圏ではあるが、UAE・中国・香港向けには日本産本マグロのブランド価値を重視するバイヤーが多く、この価格帯でも成立する案件は少なくない。

一方、ミナミマグロは高値5,184円/中値3,390円/kgと本マグロとの価格差が小さく、東南アジア向けの業務用途でコスト優位性を訴求しにくい局面だ。輸出案件の用途とバイヤーの予算感に応じて魚種選定を細かく調整することが求められる。

北海道産プレミアム品:札幌市場の注目相場(前日分)

札幌市場(2026年6月21日取引分)では北海道産の高付加価値品が活発に取引された。輸出向けプレミアム食材の仕入れ動向として注目できるデータが確認された(出典:札幌市中央卸売市場 水産物部 卸売の数量及び価格・前日分)。

  • イクラ(鮭卵):9,936円/kg 秋の仕込みに向け高値圏で推移
  • ウニ:2,592〜16,524円/kg 旬ピークへ向かう時期で品質による価格差が大
  • タラバガニ:1,404〜4,795円/kg 規格・鮮度状態によって幅広い
  • アワビ:3,240円/kg 輸出向けの引き合いが強い時期
  • ヒラメ:389〜648円/kg

イクラの9,936円/kgは輸出向け瓶詰め・冷凍品の仕込みコストとして高い水準にある。本格的な産地入荷は秋口(9〜10月)のサケ定置網漁解禁後になるため、今のうちに仕入れ先と価格感のすり合わせを行っておく価値がある。ウニは2,592〜16,524円/kgと価格幅が大きく、産地・等級・処理方法(生・塩水パック・ミョウバン使用有無)の選択が輸出採算に直結する。

輸出事業者が今週動くべきポイント

2026年6月22日の豊洲・札幌相場を踏まえた行動指針は次の3点だ。

  • ブリ・カツオ:入荷量が多く相場が落ち着いている今週が冷凍原料確保の好機。UAE・東南アジア向けに数量を押さえる判断を今週中に
  • マグロ:本マグロ・ミナミマグロともに高値5,000円超で推移。プレミアム市場向けバイヤーへの価格提案は今の相場水準を根拠に行う
  • 北海道産プレミアム品(イクラ・ウニ):旬ピークに向けて価格が上昇傾向。EU・UAE・香港向けバイヤーへの打診は今月中に開始する

水産物の仕入れ・輸出書類の手配でご相談があれば、あさひ通商までお気軽にどうぞ。

出典・参考資料

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