2026年6月15日、豊洲市場(東京都中央卸売市場)の本日取引は51魚種・560,823kgで平均単価1,673円/kgを記録した。マアジ・カツオが量ともに旬の最盛期に入り、市場全体の活気が増している(出典:魚相場ナビ、2026年6月15日)。
6月15日 豊洲市場の概況
本日の取引:51魚種・56万kg超・平均1,673円/kg
本日の豊洲水産市場は51魚種で560,823kgの取引が成立した。入荷量の上位はマアジ(54,495kg)・ブリ(54,012kg)・マダイ(41,974kg)・カツオ(30,356kg)の順で、初夏の旬魚が量を牽引している。全体の平均単価1,673円/kgは春先(3〜4月)から続く安定水準だ。
本日の主要価格一覧(豊洲・6月15日)
- マアジ:高値648円 / 中値486円 / 安値378円(/kg) 54,495kg
- カツオ:高値2,160円 / 中値864円 / 安値540円(/kg) 30,356kg
- ブリ:高値864円 / 中値378円 / 安値324円(/kg) 54,012kg
- マダイ:高値3,240円 / 安値432円(/kg) 41,974kg
- キンメダイ:高値4,860円 / 中値1,944円 / 安値1,620円(/kg) 13,047kg
- スルメイカ:高値1,944円 / 中値1,404円 / 安値864円(/kg) 14,728kg
- ウニ:高値216,000円 / 安値5,400円(/kg) 4,475kg
マグロは43,031kgの取引があり、高値9,720円から安値2,700円という幅広い価格帯での取引が確認された(出典:魚相場ナビ、2026年6月15日)。
今週の注目3魚種:マアジ・カツオ・ウニ

マアジ:初夏のトップ入荷・冷凍原料の確保適期
本日54,495kgでトップ入荷を記録したマアジは、産地が高知・三重・富山・四国各地に広がっている。6月の小アジ(20〜30cm)は脂の乗りがよく、旬のピークを迎えている時期だ(出典:うおいち商品情報 2026年6月号)。中値486円/kgは安定した水準で、量・品質ともに仕入れやすい局面にある。
輸出向けには、急速冷凍処理した冷凍フィレや三枚おろし冷凍品として、東南アジア(バングラデシュ・モルディブ)・UAE向けに安定した需要が継続している。4〜6月の最盛期に冷凍原料を確保しておくことで、入荷量が減る夏場以降の安定供給につなげやすい。
カツオ:中値864円/kg・鹿児島産中型が輸出向けに好相場
カツオは30,356kgの入荷で中値864円/kgだった。産地別では鹿児島・宮崎産の中型(2.0〜1.7kg/尾)が800〜550円/kg、高知産の大型(4.0〜3.0kg/尾)は2,000〜1,500円/kgで取引されている(出典:うおいち6月号)。鹿児島・宮崎産は価格競争力が高く、輸出向け冷凍タタキ原料や節加工品の素材として活用しやすい規格だ。高知の大型は「初鰹」としてのブランド価値が反映されており、海外プレミアム日本食レストラン向けに適している。今月中に冷凍原料を確保することで、秋以降の受注にも対応しやすくなる。
ウニ:高値216,000円/kg・北海道産が旬ピークへ
ウニは4,475kgの入荷で高値216,000円/kg・安値5,400円/kgと価格帯が広い。高値帯は礼文島・利尻産のバフンウニ・キタムラサキウニの上物が主体で、低値帯は道東産加工向けとみられる。北海道産ウニは6〜8月が旬のピークで、EU・北米・UAE向けの日本産ウニ案件は今の時期にバイヤーと交渉することで旬ピーク時の供給確約が取りやすくなる。価格帯の幅が大きいため、産地指定・規格・輸送方法の組み合わせが収益を左右する。書類手配(衛生証明書・輸出検査)と仕入れ交渉を並行して進めることを推奨する。
輸出事業者が今週動くべきポイント
タチウオと貝柱:輸出需要と供給減少が重なる局面
タチウオは大分・鹿児島産の釣物(1.0kg以上/尾)が輸出需要を背景に6,000〜1,000円/kgという高値圏で推移している(出典:うおいち6月号)。東南アジア向けに規格の揃った釣物の需要が強い時期で、現地バイヤーへの価格提案タイミングとして今週の動向を伝える価値がある。ホタテ貝柱のL規格(21/25)は10,000円/kg中心で、オホーツク海の水揚げ減少見込みにより相場は強含みの方向だ。輸出先によって衛生証明書・残留農薬検査証明書の要件が異なるため、バイヤーへの意向確認と並行して書類準備を進めることを推奨する。
今週の仕入れ判断まとめ
本日の豊洲相場を踏まえた輸出事業者向けの行動指針は次の3点だ。
- マアジ・カツオ:旬の最盛期で入荷量が多く相場が安定。冷凍原料の確保は今週末を目安に判断を
- ウニ:高値圏だが北海道産が旬ピークへ向かう時期。EU・UAE向けバイヤーとの交渉は今月中に
- タチウオ・ホタテ:輸出需要と供給減少で強含み。価格提案はフォワーダーと連携して早めに
水産物の仕入れ・輸出書類の手配でご相談があれば、あさひ通商までお気軽にどうぞ。